内科
風邪や花粉症などでお困りの症状がある時や健診で気になる数値があった時など、症状の有無にかかわらず、何か医師に相談したいことがありましたら、お気軽に受診してください。当院では特に次のような病気の方が多く通院されています。
高血圧症
日本人の約3人に1人が高血圧であり、もっとも患者数の多い生活習慣病です。
血圧をコントロールすることは、脳卒中、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、慢性腎臓病(腎臓の機能が落ちた状態が続くこと)の予防につながります。
ほとんどの方は、高血圧の症状を感じることがないままで、健診やたまたま血圧を測った時に気がつきます。
高血圧の方の中には原因がはっきりしている場合もありますが、多くの場合はいろいろな原因が組み合わさって発症します。
まずは生活習慣の改善や塩分制限などを行いますが、血圧が下がらない場合は降圧剤による治療を行います。
脂質異常症
一般的な血液検査で中性脂肪、悪玉・善玉とよばれるコレステロールの成分を測定しますが、これらの数値が高値であった場合、脂質異常症と呼びます。
一般的に脂質異常症の症状はなく、健診や採血でコレステロールを測定してはじめて気がつきます。
脂質異常症は動脈硬化の原因になります。
特に糖尿病や慢性腎臓病など動脈硬化のリスクが高い方が脂質異常症を併発すると、動脈硬化がより進みやすく、心筋梗塞などを発症するリスクも高まります。
まずは節酒、禁煙、運動、食事内容の見直し、ストレス解消など生活習慣をととのえることから始まりますが、数値が下がらない場合は、薬物治療を行います。
糖尿病
血液中の血糖値が上がると、主にインスリンというホルモンが働き血糖値を下げますが、糖尿病は、インスリンが少ない、またはインスリンの効きが悪いことにより、血糖値が高い状態が続いていることです。
血液検査でHbA1cと血糖値を測定し糖尿病と診断します。
血糖値が高い状態が何年も続くと、血管が傷つき、手指や足先のしびれ、腎臓の働きの低下、脳卒中や心臓病などを起こしてしまうことがあるので、血糖値のコントロールは大切です。
治療の基本は生活習慣の見直しで、有酸素運動を定期的に行うことや栄養バランスをととのえることなどが重要ですが、病気の症状などで適切な生活習慣は変わってきます。
薬にはインスリンの分泌を促すもの、インスリンの効きをよくするもの、血液中の余分な糖を尿から出してしまうものなどがありますが、どの薬が適切か判断して処方しています。
当院ではインスリンを使った血糖コントロールにも対応しています。
痛風・高尿酸血症
体質や食生活が原因で尿酸が体の中にたまった状態を高尿酸血症と呼びます。
関節内にたまった尿酸がはがれる時に関節に劇痛が走りますが、このことを痛風発作と呼びます。
血液中の尿酸値が高ければ高いほど痛風発作を起こす可能性が高くなります。
尿酸が高い場合にはできるだけプリン体の摂取を減らすようにするなど生活習慣を見直しますが、それでも下がらなければ尿酸を下げる薬を飲んで、目標の尿酸値まで下げるようにします。
痛風発作を起こしている時には、痛み止めや副腎皮質ステロイドを服用し、できるだけ早く発作が落ち着くようにします。
当院の医師は痛風・高尿酸血症の専門施設での勤務経験があります。
健診などで尿酸値が高いと言われた方、痛風発作を起こした方はお気軽にご相談ください。
花粉症・アレルギー
花粉症はアレルゲンと呼ばれる、体にアレルギー反応を起こす物質が目や鼻の粘膜に付着することにより、発症します。
代表的なアレルゲンとしては、春のスギ花粉や秋のブタクサが知られています。
毎年特定の季節(例えば春先など)に目のかゆみやくしゃみ、鼻づまりなどが続く場合、花粉症の可能性があります。
季節とは関係なく同じような症状がある場合は、ハウスダスト(ダニなど)やペットの毛などが原因の可能性があります。
当院では、アレルギー検査を行なっております。
治療の基本はアレルゲンにできるだけ触れないように、部屋の掃除をしたり、花粉症用のゴーグルやマスクなどを使用したりすることですが、完全に回避することはなかなか難しいです。
薬物療法には抗ヒスタミン薬がよく使われますが、眠気が起きることがあり、当院では副作用ができるだけおきないように、工夫して処方しています。
また、当院では、アナフィラキシーショックに用いるエピペンを処方できます。
便秘症
お腹の中に便がたまってすっきりしない状態のことを便秘といいます。
したがって、毎日お通じがでなくても、快適にお過ごしであれば心配ないことがほとんどです。
便秘の原因はお腹の手術をしたことがあるなど原因がはっきりしているものから、ストレスや水分不足など生活習慣の乱れが原因であるものまで様々です。
薬の治療は、原因にあわせて、便を柔らかくする薬やお腹の動きをよくする薬などを使います。
最近、ストレスが原因で起こる「過敏性腸疾患」という病気が注目されるようになりました。
過敏性腸疾患が疑われる場合には、この病気に有効な薬剤を使用します。
湿疹
さまざまな原因で皮膚に炎症が起きた状態を湿疹といいます。
原因がはっきりしない、かゆみを伴う皮膚の赤いブツブツができた時は湿疹を疑います。
かゆいからといってかいてしまうと余計に湿疹がひろがったり、悪くなったりしてしまうので、できるだけかかないようにしましょう。
皮膚の乾燥による湿疹もありますので、当院では原因と症状にあわせて保湿剤やステロイド軟膏などによる治療を行っています。
腰痛症
多くの場合は腰のまわりの骨、筋肉、脊髄などが原因で起こりますが、動脈瘤などの血管の病気をはじめとした内臓の病気で起こることがあります。
特に、50歳を過ぎてから、これまで腰痛持ちでなかったのに腰の痛みが出てきた場合や、腰痛以外の症状が一緒に出てきた場合は注意が必要なので、ぜひご相談ください。
内科での治療は痛み止めなどの内服薬による治療が中心になりますが、腰痛で腰を使わなくなると、腰を支える筋力のおとろえがすすみ、さらに腰痛を起こしやすくなってしまいます。そのため、運動や体操が効果的です。
内服治療でも良くならなければ、整形外科でのコルセット作成、リハビリテーション、場合によっては手術などが選択肢になります。その時はご紹介しますので、お気軽にお尋ねください。